種から唐辛子を育てましょう

 そばの薬味などに使うために赤唐辛子の実から種を採取し、その種をプランターに蒔いて唐辛子を育ています。ここで紹介するのは、春に種を蒔いてから赤唐辛子を収穫するまでの記録です。
 また、自家製の七味唐辛子などを作るために、収獲した唐辛子のパウダーを作製する方法を紹介します。
 唐辛子の種は、栽培する最初の年に信州山峡採種場から「唐辛子」の種を購入しました。次の年からは、育てて収獲した実から採取した種を使用しました(自家採取)。
 種苗法が気になるところですが、「家庭菜園等の趣味の利用では、自家増殖は制限されません」とのことです。種や苗を個人で使用し、他人に渡さなければ問題にならなようです。
 この唐辛子の特徴は、辛味成分カプサイシンを多く含み、ビタミンCやカロテンも豊富とのことです。

唐辛子の栽培
 採取した種(下の写真)を桜が咲く頃に苗ポットに蒔きました。

 種を蒔いてから約20日後に発芽が観察されました(下の写真右)。発芽を観察してから約8日後に双葉の状態になり、双葉の状態から約6日後に本葉が出始めました(下の写真左)。

 1つの苗ポットに2本になるよう数回の間引きを行い(下の写真右)、発芽から47日目に1つの苗ポットで育った2本のうち、生育の良い苗を1つ選びプランターに植えました(下の写真左)。

 発芽から79日頃から白い花が咲き始め(下の写真左)、91日頃から唐辛子の実が観察されました(下の写真左)。

 発芽から123日頃、唐辛子の実が大きくなり(下の写真右)、赤く色づいた唐辛子の実も観察され始めました(下の写真右)。

 収獲した唐辛子の実は良く洗って、風通しの良い場所で乾燥させます。十分乾燥させたら使用するまで乾燥剤を入れて冷蔵庫で保管しておきます。

唐辛子パウダーの作製
 唐辛子を扱う時の注意点は、素手で作業しないことです。素手で作業した手で無意識に目や鼻を触ると、カプサイシンの刺激がなかなか取れません。特にトイレ時は注意してください。

 まず乾燥させた唐辛子の実から種を取り除きます(下の写真)。
 唐辛子の辛い部分は、種ではなく隔壁(しきり部分)と胎座(種に接する部分)だそうで す。

 種を取り除いた唐辛子の実をミキサー(フードプロセッサーまたはコーヒーミル)に入れます(下の写真)。

 唐辛子の実がパウダー状になるまで粉砕します。粉が飛び散る危険性を避けるため、出来れば屋外でミキサーの操作をすることを推奨します。
 パウダー状になった唐辛子は、ビニール袋に移し替え取り出します(下の写真)。

 あとは、ビニール袋の下の角をハサミで切って穴を開け、保存容器に入れます。ごまや青のりなどを加え、お好みの七味唐辛子を作ることができます。
 繰り返しますが、ビニール手袋やメガネ、マスクをして作業することを推奨します。